家蚕と野蚕(雑学講座)

安曇野の観光案内の途中でもよくふれさせて頂いていますが、安曇野市穂高有明地区は全国でも唯一と言ってもいい、天蚕(テンサン)の生産地です。天蚕はヤママユガの一種で、カイコよりも上質なシルクがとれる昆虫です。シルクがとれるヤママユガの仲間は他にも何種類もありますが、最も上質なシルクがとれるのが天蚕で、日本の固有種です。

このシルクがとれるヤママユガの仲間を野蚕と言い、桑の葉を食べるカイコを家蚕と呼びます。

天蚕は下の写真のような黄緑色の繭を作り、生糸も渋めの緑がかった独特の色をしています。天蚕糸は繊維のダイヤモンドと言われる最高級シルクです。現在では希少性もあり、着物の模様に入れたりする程度の使われ方が主だと思いますが、もし天蚕糸だけで着物を一着作ったら、家が一軒建つくらいの価格になるかもしれません。

天蚕の繭

雑学講座では、繊維のダイヤモンドと言われる天蚕から様々な野蚕、さらには野蚕と家蚕との不思議な関係、カイコという昆虫の生態や生理、またかつて富国強兵時代の国家の基幹産業であった生糸産業等にも話を広げていきます。話は横溝正史の犬神家の一族まで広がっていきます。

野蚕と違い家蚕であるカイコは人間に飼ってもらわないと、一日たりとも生きていけない昆虫です。それは、なぜでしょうか?

そんなところから話を始めていきたいと思います。

もちろん雑学講座では「家蚕と野蚕」の話ばかりでなく、歴史だったり、経済だったり、科学だったりと、その時々で様々な話をテーマに進めさせていただいています。とにかく雑学講座をきっかけに、皆さんが様々なことに好奇心を持ち、ちょっと色々と調べて勉強してみよう!っていう意識を持ってもらえたら嬉しく思います。

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当たり前を深堀すれば新たな世界が開けます!

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shinmic
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松本市で活動しているフリーランスの2人組です。
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