Windowsアップデート後の不具合
先週は以下のようなWindowsアップデート後の不具合に対するPCサポートの依頼が立て続けにありました。
- Windosをアップデートしたらオフィス内のネットワークで共有フォルダにアクセスできなくなった
こちらはネットワークの資格情報が全て消えていました。 - Windowsアップデート後からWindowsが起動できなくなった
システムの復元ポイントもなく、スタートアップ修復、コマンドプロンプトからの破損ファイルの修復等試しましたが、どれも症状が改善しなかったため、結局、PCの初期化を行いました。
ちょっと続けてのWindowsアップデート後の不具合に対するサポート依頼でしたので、いちおう、Windowsアップデートの注意点と安全に実行するためのポイントについて書いておきます。
1.アップデート前の準備
- 重要なデータのバックアップ
アップデート中にエラーが発生し、PCが正常に起動しなくなることもあります。万が一に備えて、大切なファイルは外付けHDDやクラウド(OneDriveやGoogle Driveなど)にバックアップを取っておきましょう。 - ストレージの空き容量を確認
Windowsアップデートには十分なストレージ容量が必要です。特に大規模なアップデート(Windows 10 → 11 など)では、最低でも20GB以上の空き容量を確保しておきましょう。 - システムの復元ポイントを作成
アップデート後に不具合が発生した場合、元の状態に戻せるようにシステムの復元ポイントを作成しておくのがおすすめです。復元ポイント作成の手順は以下の通りです。
- スタートボタン横の検索欄に「復元ポイントの作成」と入力
- 検索結果の復元ポイントの作成をクリック
- 「作成」ボタンをクリックし、復元ポイントを作成
2.アップデート中の注意点
- 十分な時間を確保する
アップデートの種類によっては、完了まで数十分〜数時間かかることがあります。途中で電源を切るとシステムの破損につながるため、時間に余裕のあるときに実行しましょう。 - 電源を確保する
ノートPCの場合は、バッテリー残量が十分でも必ずACアダプターを接続しておきましょう。途中でバッテリー切れになると、アップデートが失敗し、システムが起動しなくなる恐れがあります。 - 通信環境を整える
インターネット接続が不安定だと、ダウンロードが途中で止まりエラーが発生することがあります。Wi-Fiよりも有線LANを使うと安定します。
3.アップデート後の確認
- ドライバーやソフトの互換性をチェック
アップデート後、一部のソフトウェアや周辺機器(プリンター、スキャナーなど)が動作しなくなることがあります。メーカーの公式サイトで最新のドライバーをインストールしましょう。 - 動作が不安定なら更新を取り消す
アップデート後にPCの動作が不安定になった場合は、更新プログラムをアンインストールすることで解決できることがあります。アンインストールの手順は以下の通りです。
- 「設定」→「Windows Update」→「更新履歴」
- 「更新プログラムをアンインストール」を選択
- 問題が発生したアップデートを削除
4.アップデートしないほうがいい場合
以下のような場合は、アップデートを延期するのも一つの選択肢です。
- リリース直後の大型アップデート(不具合が報告されることが多いため、数週間待つのが安全)
- 業務用PC(重要な作業中にアップデートされると業務に支障が出るため、事前にスケジュールを調整)
Windows 10 / 11では、「更新の一時停止」 機能を使って一定期間アップデートを延期できます。
- 「設定」→「Windows Update」
- 「更新の一時停止」を選択
Windowsアップデートは、PCを安全に保つために必要不可欠ですが、適切に行わないとトラブルにつながることもあります。ほとんどの方がWindowsアップデートを行う際の電源確保や通信環境などは問題ないと思いますが、万が一に備え、特にシステムの復元ポイントの作成をしておくことをお勧めいたします。
shin MICでは、松本市、安曇野市を中心にPCサポートを行っています。トラブルだけでなく、操作に関することなども承っていますので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

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