止まらない円安と世界経済崩壊の足音
皆さんご存知の通り円安傾向が止まりません。1ドル160円なんて、10年前を考えればとんでもないレートです。ということで今回は珍しく外国為替について記事を書いてみたいと思います。
為替レートは外国為替市場での売買によって決まってきます。外国為替市場は個人から機関投資家、各国中央銀行までもが参加する世界最大のマーケットです。ここで、やや乱暴な説明になりますが、ドル買いやドル売りの連鎖について書いてみたいと思います。
外国為替市場で、あるトレーダーがドルを買って円を売ったとします。そのトレーダーにドルを売ったトレーダーも、どこかの時点で必ずドルを買い戻す必要があります。そしてその時にドルを売ったトレーダーもまたどこかの時点でドルを買い戻す必要があります。結局、最初にドルを買ったトレーダーがドルを売って円を買い戻すまで、延々とドル買いの連鎖が続くことになります。逆であればドル売りの連鎖ということになります。ところが外国為替市場には永遠の連鎖を作り出す参加者が存在します。それが輸出入です。日本の輸出業者は代金をドルで受け取り、外国為替市場でドルを売って円に変えます。輸出業者の場合、売ったドルを買い戻すことはありませんから、永遠のドル売りの連鎖が始まることになります。
為替レートは様々な要因によって変動します。例えば最近の円安は日米金利差だと言われています。アメリカが高金利を維持していますから、円を売ってドルを持っておけば多くの金利を受け取れることになるので、円を売ってドルを買う人が多くなるという理屈です。ここに投機的な動きが加わって、それはさらに加速することになります。しかし、究極的に超長期のトレンドを作り出しているのは、永遠の連鎖を引き起こす輸出入であると考えられます。日本は既に貿易赤字国ですし、過去のチャートパターンから、私は10年前から1ドル180円は普通にあり得ると話してきました。当時は、周囲の人にそれを話しても、信じてもらえませんでしたが、最近ではそれが現実味を帯びたレートになってきています。現在の円安に対して為替介入を期待する声も多いですが、為替介入は投機的な動きに対しては有効でも、長期的なトレンドに対しては無力です。もちろん相場が一方向にだけ動いていくことは有り得ませんから、今後、円高局面もあるとは思いますが、超長期的には円安傾向が変わることはないと考えています。
ここで、対前年比のアメリカの輸入量のグラフを見てみます。
見て分かる通り、最近の輸入量は大きく減少しています。ドル高が続いていますから、アメリカにとって輸入は有利な状況なので、本来なら増えて良さそうなものですが、それが逆に大きく減少しているわけです。これはアメリカの需要そのものが減少しつつあるのではないかと考えられます。つまり、景気後退の足音が聞こえ始めていると思われます。
下のグラフは過去に何回か取り上げているアメリカの逆イールドを表したグラフです。
ゼロの線より下の部分が逆イールドです。現在の逆イールドは見て分かる通り過去に比べて深く、かつ世界恐慌前の逆イールド期間を上回って過去最長となっています。逆イールドになると銀行の貸し出し基準が跳ね上がり、市中へのお金の供給量が減っていき経済停滞を引き起こします。グラフの灰色の部分は景気後退を表していますが、逆イールドの後、必ず景気後退が起こっている事が分かるかと思います。過去を見る限り、逆イールドが解消されて、暫く後に景気後退と株価の大暴落がやってきています。しかも今回は世界恐慌時の逆イールドよりも期間が長くなっていますから、個人的には数年以内にリーマンショック以上のショックが世界を襲うのではないかと危惧しています。現在はまだ逆イールドが解消されていないので、まだ少し時間的に猶予がありますが、近い将来、世界経済崩壊と言えるような大きな出来事が起こるような気がしています。
最近の急速な円安や、アメリカの輸入量の減少は世界的な通貨危機や経済崩壊のシグナルかもしれませんね。
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