「不可能を可能にする思考方法」完成
ようやく2つ目のコース「不可能を可能にする思考方法」が出来上がった。
実際にコース作成を行ってみると、想像以上に労力と時間がかかることが分かる。おそらくSHIN MICにインストラクターとして参加してくれた他の方々も苦労されていることだろう。でも個人的には他の方のコースを見るのが楽しみで仕方がない。
1つ目のコース「地域から自分の世界をアップデート」は自分の世界を広げてもらうために必要な意識や考え方を中心に書かせてもらった。そしてこの2つ目のコース「不可能を可能にする思考方法」は最初から出来ないとあきらめてしまうのではなく、考え方さえ変えれば問題解決できるということを中心に書かせてもらった。一見、素人には解くのは無理だと思えるGoogleの看板の問題を、しっかり考えて調べていけば素人でも解けてしまうことを実際に体験してもらうことによって、その思考方法の有効性を体感してもらうということを意識した内容になっている。
この2つ目のコースは実際に高校で生徒に考えさせて、解かせてみたかった内容だ。
しかし高校の授業の中では、なかなかその時間を取ることができなかった。僕が受け持った授業は国際バカロレアのコア科目であるTOK(知の理論)という科目で、毎時間、授業内容は自分の手作りで内容に関してはかなり自由度の高いものであった。それでも生徒に課されたエッセイやプレゼンテーションを指導する時間や、それまでに教えておかないといけない内容を消化しようとすると、とても時間を取ることができなかった。しかし、この「不可能を可能にする思考方法」は僕が生徒に最も体感してもらいたかったことの1つだ。
教育は教え育てる(育む)と書くが、個人的には今の学校環境では「育てる」という部分を十分に行うことは難しいと感じている。自由度の高い授業の中でさえ、僕がいちばん生徒に伝えたかったことを伝える時間も取れなかったからだ。1つ目のコース「地域から自分の世界をアップデート」も2つ目のコース「不可能を可能にする思考方法」もそういったものを詰め込んでいる。今後作成するコースにも、そんなものを詰め込んでいきたい。その内容は人生を豊かにする学びに繋がっていくものだと僕は信じている。