10月5日の午前0時を回った頃だったと思うけど、突然、Facebookが落ちた。
そうこうしているうちにInstagramも落ちてしまった。ちょうどコメントの返事を書こうとしていたところだったので、個人的にはまいったのだ。
Facebook、Instagram以外にも、WhatsApp、Messengerも落ちていたようで大規模障害だったようだ。
じわじわと広がっているブロックチェーンのSNS
Facebookがダウンしたことで、ネット上で話に上がってきていたのがブロックチェーンの分散型のSNSだ。分散型のSNSなら、今回のFacebokkのようにダウンすることはない。そして、ビットコインでお馴染みのブロックチェーンだから、これらのSNSには管理者が存在しない。
既存の巨大なSNSは企業が運営しており、当然管理者が存在している。例えばアメリカではTwitterが当時のトランプ大統領のアカウントを停止したり、FacebookやYouTubeもトランプ支持者や差別主義的な投稿を削除したりしてきた。大統領のアカウントさえも停止できる、これらの巨大企業の言論への影響力は凄まじいものがあると言える。
ブロックチェーンを使ったSNSなら管理者が存在しないから、政府や企業からアカウントを停止されたり、記事を削除されたりすることはない。仮に介入しようとしても分散型であるから、そういったコントロールは極めて難しいと言える。自由を求めてか、既存の巨大企業への反発か、今、このブロックチェーンを使ったSNSが、じわじわと広がってきているらしい。これはこれで、SNS内が無法地帯化しそうで、恐ろしい気もするけれど。
個人に投機を行うSNS:BitClout
そんなブロックチェーンを使用したSNSの中でも挑戦的な試みをしているのが、SNS上の個人の影響力に投機していくBitCloutだ。大手ベンチャーキャピタルも投資しているけれど、賛否両論あり、現時点では、まだ海のものとも山のものとも言えない状況ではないかと思う。
とりあえずアカウントを作成して、個人認証が終われば、現在は23ドル分のDESOという仮想通貨がもらえる。このDESOがBitClout内の共通通貨で、DESOを元に各個人がコインを発行することができる。このコインが人によって価値が変わるのだ。
僕はどんなものかとアカウントを開いたばかりなので、この価値がフォロワーの人数によるものなのか、いわゆるイイネやコメントの数等によっても変わるものなのか、まだ、分かってないけれど、SNS上の影響力によって上下するようだ。
他の人が発行しているコインも買う事ができるので、今後、影響力が上がりそうな人のコインを買っておけば、儲かることになる。また、自分自身がBitClout内の影響力を高めれば、自分が発行したコインの価値が上がっていくということだと思われる。
もちろんサイト内でDESOを買うこともできるが、DESOはビットコインで買わなければならない。
ちなみにDESOは仮想通貨取引所のBlockchain.comでの取扱いは確認したけど、日本国内の取引所で扱ってるところってあるんだろうか?
せっかくアカウントを開いたので、もらった23ドル分のDESOで、他の人のコインを買って、自分でもコインを発行してみた。写真も投稿してみたけど、投稿は普通のSNSと同じ印象だ。
BitCloutの自分の画面
アカウント作成はあっけないほど簡単で、googleアカウントでログインすれば一瞬だ。個人認証もPCの前で運転免許の写真を撮って、顔認証して、あっという間に終了してしまった。ちょっと暫くは、どんなものか、写真を投稿したりしコメントを書いたり、普通のSNSみたいに使ってみたいと思う。ちょっと触った感じだと面白い感じはするけれど、こんなシステムが広く認知されていくものになるのか、消えていくものなのか、肌で感じ取ってみたい。
まあ、SNS上での活動がお金になるってことなら、普及しても、お金目当てでイイネしたり、コメントしたりだと、本来のSNSを考えたら、つまらないものになるような気がするけれど、SNSに参加しただけで億り人になりました!なんていう人が次々と出てくる日がやってくるのかもしれない。
ビットコインが世に出てきて仮想通貨なんて言われだした頃は、怪しげなものっていう印象しか僕にはなかったけど、そのビットコインは今日も激しく値を上げているから、BitCloutのようなSNSだって、どうなるか分からない!ってのが今の世の中だ。
ブロックチェーンを使ったSNSは今後普及するのか?
仮に既存の巨大SNSがブロックチェーンを使ったSNSに置き換わったら何が起こるのか?
そんな事をshin MICの勉強会で、また、皆で考えてみたいと思っている。