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日本は確実に貧しくなっている!|悪い円安が進行中

Oct 2, 2021 学びの種

最近ガソリンの値段が上がっている。
車をメインの移動手段にしている僕としてはなかなかキツイ状況だ。
原油先物の値が上昇傾向で、かつ、為替が円安傾向だから、暫くはガソリンの高騰は続くのかもしれない。
まいったな~。

まあ、円安傾向と言ってもドル円レートは金曜日の終値で111円くらいだから、レートだけを見れば、それほど円安という感覚はない。しかし日本はずっとデフレで世界の経済成長から取り残され、物価も給与も上がってない状況だ。仮に30年前も今も1ドル100円だったと仮定して、他の国では経済成長によるインフレにより30年前100円だったものが、現在では200円になっているとすれば、輸入する際に、30年前は100円で済んだものが、現在では200円出さなければ輸入できないことになる。つまり為替レートが変わっていなくても、円の価値は半分になってしまったということだ。

この例で書いたような悪い円安が現在進行中だ。
デフレが長期間続き経済成長しないということは、こういうことなのだ。
日本は確実に貧しくなっている。

ネットのどこかで30年前の状況を見たが、それによると、

社会保険料の負担が今の半分
消費税なし
物価が今の約9割
ボーナスからは社会保険料の控除なし
初任給は今と変わらず
平均給与は40万円高かった

ということらしい。
いかに国民の経済状況がきつくなったかが分かるし、これでは若者も未来に希望を持ちにくい状況と言えるだろう。

そこで、長い事、デフレ解消が叫ばれ、政府や日銀などもインフレ目標を掲げたりしている。
インフレとはモノやサービスの値が上がっていくことだから、逆に言えばお金の価値が下がっていくことだ。モノやサービスに対してお金の量が増えれば相対的にお金の価値が下がるから、お金の量が増えるとインフレになるなんてのを、中学時代の公民で習った記憶がある。

ということで、2回目の安倍政権以降、日銀は異次元緩和の名のもとに、膨大なお金を刷って、お金を増やしてきたが、いっこうにインフレにならない。その膨大なお金は結局は日銀に積みあがってしまい、民間に出回らないからだろう。なぜ民間に出回らないかと言えば、民間に需要がないからだ。

今、必要なのはお金の量を増やすことではなく、民間の需要を作り出していくことだ。
その為には、公共投資などの財政出動が極めて有効だと思うのだけれど、なぜか、国は長年、真逆の緊縮財政路線をとっている。
ちなみに今の日本の緊縮財政については三橋貴明さんが「財務省が日本を滅ぼす」などで論破している。データというエビデンスを持って主張されているので、素人の僕が感じている事にも一定の正しさはあるということだろう。

財政赤字であったり、少子高齢化であったり、そういった言葉と共に我々は緊縮財政や消費税を受け入れてきている。
もちろん経済政策に絶対的な正解なんてない。それでも、緊縮財政や消費税導入、消費税アップは現状を悪化させるだけのものにしか僕には思えない。少なくとも、数十年に渡り、そういった政策を取り続けて、状況が好転するどころか悪化を辿っているから、少なくとも間違いであることは確かだと思う。

政府や大手マスコミの言うことを、我々は鵜呑みにしやすい傾向がある。特に経済政策とか、ちょっと、とっつきにくい内容になれば、考えるのもめんどくさいから、余計にそうなってしまう。その結果、唯唯諾諾と従ってしまうことになる。

そういう意味でも、クリティカルシンキングは大切だ。クリティカルシンキングは、なんでもかんでも反対したり批判することではない。情報に対して一人一人が鵜呑みにすることなく、自分で調べ、考える姿勢を作っていくことが大切だと思っている。それは場合によっては自分たちの生活を守ることにまで繋がっていくものだと思うから。

shin MICではクリティカルシンキングを大切にした勉強会を開いています。

 

 

 

 

 

YUICHI KOBAYASHI

YUICHI KOBAYASHI

ちょっとした意識の持ち方で自分の世界は大きく広がります。人生を豊かにする楽しい学びをしていきましょう!!

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