二重スリット実験と言えば高校時代の物理で習った「ヤングの干渉実験」だ。それぞれのスリットを抜けた水の波の「山と山」もしくは「谷と谷」が出会うと波が強くなり、「山と谷」が出会うと打ち消し合って波がなくなり、その結果、干渉模様ができるというものだ。ところが、これが水の波ではなく量子に置き換わった瞬間に不思議なことが起こる。物理学の世界では、過去、いろいろな説明がされてきているが、謎の現象と言っていいだろう。
下の動画では、量子の二重スリット実験を分かりやすく解説してくれている。その上で、量子の二重スリット実験や光の速度の上限、量子もつれなどの物理の現象をコンピューターゲームと対比して、この世界は仮想現実ではないかという主張を行っている。確かに下の動画で言っているように、この世界が誰かの作った仮想現実ならば、物理の摩訶不思議な現象の説明もつくわけで、とても面白く見させてもらった。
この世界では我々人間も含め、植物以外の生き物は他の命を奪ったり傷つけなければ生きていくことができない。自然界のシステムはとてもよく出来たシステムではあるけれど、どうして、こんな残酷なシステムになっているんだろうかと考えることが僕はたまにある。でも、この世界が誰かが作った仮想現実ならば、この方が面白いから、こんなシステムにしたんじゃないかと、とりとめもなく考えてしまった。笑
僕が20代の頃は、自己啓発が流行った時期で、ナポレオン・ヒルの「成功哲学」に始まり、様々な自己啓発書がたくさん書店に並んでいた。そんな中でポール・J・マイヤーという人の言葉がカッコよく感じて、未だに覚えている。
ポール・J・マイヤーの言葉
Whatever you vividly imagine, ardently desire, sincerely believe,
and enthusiastically act upon… must inevitably come to pass.鮮やかに想像し、熱烈に望み、心から信じ、魂を込めた熱意をもって行動すれば、何事も必ず実現する。
ちなみにマザー・テレサが言ったとされる言葉も、意味合いは似ている。
マザー・テレサの言葉
Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words.
Be careful of your words, for your words become your deeds.
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits.
Be careful of your habits for your habits become your character.
Be careful of your character, for your character becomes your destiny.思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
いずれも、思考が最初にあり、それを言葉にして行動があって望みが実現することを言っている。過去の自己啓発書でも、思考の仕方や、それを言葉にするやり方、そして、どのようにそれを行動に落とし込んでいくかを解説しているって感じじゃないだろうか。「ザ・シークレット」では、ここにさらにスピリチュアル的な要素が入り込んでるから、それが、世界中で売れた要因なのかもなんて、僕は思っている。
スピリチュアルでは思考や魂を、エネルギーや波動として表現する。普段、我々も「あの人とは波長が合うとか合わない」といったような表現を使うから、なんとなく奥底で感じ取っているものなのかもしれない。上の「ザ・シークレット」の動画では我々が望みを本気で思えば、宇宙がそれを与えてくれるってことだから、宇宙の波動と我々の波動を同調させるって感じなのかもしれない。この世界が誰かが作った仮想現実だとするならば、その中で予めプログラムされたものに合わせて効率よくプレイするための解説書みたいな感じかもしれない。
「ザ・シークレット」の動画の中では、ポジティブな思考よりネガティブな思考の方が強く作用することと、宇宙は否定形を理解できないということを言っている。これはとても重要なポイントだと僕は思う。それ故、実践はとても難しいと僕には思えるのだ。
望みをかなえるために思考を変えること
思考を変えるというのは、とても大変な事だと僕は思う。
何かをやる時に「自分なら出来る!」といくら言い聞かせても「でも失敗するんじゃないか」という不安が付きまとう時点で、思考は変えられていない。逆に無理っぽい事でも、「なんとかなるんじゃねえの!」って思える時は、案外、なんとかなったりする。これは思考が出来る!になっているからだ。
自己啓発書によく出てくるワードで「お金持ちになりたい」ってのがある。この「お金持ちになりたい」という事を思った時点で、自分がお金持ちではないことを認めてしまっている。よく言われる顕在意識と潜在意識でいうならば、顕在意識で自分は「お金持ちだ」といくら思っても、潜在意識では、それを否定した状態だ。
結局のところ、まずお金持ちになるためのロードマップを作り、それを、自分に出来る事だと分かるところまで細分化して、細分化したもの一つ一つについて学び、行動し、実現していくしかない。細分化したものが一つ一つ実現していく中で、成功体験が積み重なり、初めて、お金持ちになるという望みが潜在意識にも浸透していき思考が変わっていくってことじゃないかと思う。本当に思考を変えるためには経験も含めた学びが必要だと思うのだ。
この過程で「カステラの法則」が発動されるのは容易に想像できる。つまりは引き寄せだ。思考の実現も引き寄せの法則も、最初に思わなければ始まらないことは確かだけれど、ただ思って、願っていれば宇宙が与えてくれるってことではないと思う。
本当の意味で思考を変えるためには、経験も含めた多くの学びが必要になってくると僕は思う。
SHIN MICの教室では自己実現と思考の関係なんかも、扱っていく予定だ。